最初に断っておきますが、このお話は小説とは全く関係のないお話です。
このサイトを見ていただいている多くの人の夢は、小説家になることだと思います。
小説家として成功をすれば、有名になり、お金持ちになり、きっと満たされた人生を送ることができるはずです。
ところで、私のもう一つの夢ですが、
これはぜひ、将来的に必ず実現したいと思っています。
その夢を抱いたのは、実はそんなに昔のことではありません。
今年のゴールデンウィークに沖縄県の石垣島を訪れた時のことでした。
私は朝、朝食を済ませ、ホテルの外に出ました。
私はそもそも早起きではありませんので、朝食も実はギリギリの時間でした。
ホテルの外に出ると、そこには、女の子(背格好から中学、高校生くらいの年齢)とその両親と思しき方たち、それに、石垣島らしい短パンにTシャツを着た女の人の四人が立っていました。
その女の人は、思うに、何かのオプショナルツアーのお世話する方。
そして、そのツアーに参加した親子という関係に見えました。石垣島のホテルではよく見かける光景です。
女の人は、女の子に声をかけます。
「お名前を教えて」
すると、女の子は、ひと言「わからない」と小さくつぶやきました。
私は、その小さなやりとりを見て、状況を察しました。
きっと、皆さんにもすぐ分かるはずです。
その女の子は、「わからない」ことが悲しいのか、私の目にはどこか淋しそうに見えました。
でも、ご両親は、暖かい目で女の子を見守っていました。
でもね、もしも何らかの事故や病気で順番が逆にならなければ、そのご両親は女の子よりも先に天国に旅立って行くはずです。
そうだとすれば、その一人残された女の子を誰が守ってくれるのでしょう。
きっと、そのご両親の心配も、その事に尽きると思います。
私は、女の子の身の上、そしてご両親の気持ちを考え、つい涙が出てしまいました。
私の夢。
それは、そうした障がいのある子たちを、守ること。
女の子には、楽しい毎日を。
そして、ご両親が守ることができなくなった時に、「一生守ってあげるからね」と声をかけて安心させてあげたい。
そんな施設を作りたいと思います。
私がいなくなっても、障がいのある子、人たちを、ずっと守ってあげられるような。
それが、私の夢です。